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メンタリズムな恋…
第6章 先生、繋がってます



別にワンサイズも誤魔化してない。

下のサイズだと少しだけ窮屈だからとワンサイズ上を緩めに付けてるだけだ。


「スケベっ!」

「見栄っ張り…。」

「見栄なんか張ってない。」

「片桐に巨乳だと偽ってる。」

「偽ってませんっ!」


つうか毎回毎回、片桐さんを引き合いに出すなと言ってやりたい。

せっかくの高級フレンチの食事をムードも色気もない会話で食す事になる。


「片桐さんは関係ないもん…。」


ちょっとデートに誘われただけ…。

あの人はカッコいいし爽やかで優しくて誰からもモテそうな白馬の王子様だから…。

私みたいな女の子じゃ釣り合うはずもないから、そんな風に意識させられても困っちゃう。


「片桐はまんざらでもないみたいだぞ。」


ぶっきらぼうに先生が言う。

まんざらじゃない…。

先生は?

先生はどうなの?

なんで私にキスとかするの?

スケベだから?

変態だから?

先生にもカッコいいだけのメンタリストで居て欲しいとか考える。

私が憧れる一流メンタリスト、大和 幸之助をもっと知りたい。

先生の本当の気持ちが知りたいの…。


「先生は?」


私の事をどう思ってるのか知りたいと質問する。


「俺?」

「先生はどう思ってるの?」


しばらくの沈黙…。

そして…。


「メンタリストの卵だろ?自分で考えろ。」


と先生が答えて席を立つ。

自分で考えろって…。

先生はいつものようにソファーで小さく踞る。

わかる訳ないじゃん。

先生の心は複雑過ぎる。

私みたいに修行中のメンタリストに先生の気持ちなんかわかんないよ。


『本当に好きな人の前じゃ薄っぺらなメンタリズムは通用しない。』


河合教授の言葉を思い出す。

私のメンタリズムが先生に通用する日が来るのだろうか?

今は小さく踞る先生を見てるだけで心がいっぱいいっぱいになる自分を感じる夜だった。


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