この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第8章 潜入~後宮のおんなの哀しみ~

恐らく相手にする女毎に違う科白を使い分けて、その場をやり過ごしていたに違いない。とんでもないヤツだ。セリョンは改めてシン内官への怒りを禁じ得ない。
「あの子は律儀にその言いつけを守っていたけど、やっぱり、恋の悩みとかあるでしょ。だから、私なら口が硬いからということで、色々と話してくれたの。もっとも、私はこの通り、奥手で男性と付き合った経験もないし、チャヨンの話を聞いてあげるしかできなかったけどね」
「あの子は律儀にその言いつけを守っていたけど、やっぱり、恋の悩みとかあるでしょ。だから、私なら口が硬いからということで、色々と話してくれたの。もっとも、私はこの通り、奥手で男性と付き合った経験もないし、チャヨンの話を聞いてあげるしかできなかったけどね」

