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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第64章 恋しくて
「これから四半刻ほど歩かねばなりません。おみ足が痛くなったら、いつでもおっしゃって下さい」




 三人は大通りの人波に逆らうように歩いた。露店で賑わう大通りを過ぎ、また閑静な一角に足を踏み入れるや、仁賢が言った。
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