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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第60章 葛藤
 けれど、何の力も無い自分に何ができるというのだろう? どうすれば、愛する女を救える?



 ジュンスは知らず拳を握りしめた。夜陰にも、関節が白く浮き上がっている。焦りだけが徒に募ってゆくのに、打つ手を思いつかない。あまりのもどかしさに、髪を思い切り、かきむしりたい気分だ。
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