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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第60章 葛藤
 安っぽい白粉と饐えたような口臭で嘔吐(えず)きそうになるも、女の豊満な身体はなかなか魅惑的ではあった。女の紅く塗られた唇が妖艶に笑みを象った刹那、彼は夢中で自分も唇を押しつけていた。
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