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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第44章 出生の秘密
「今になって私が中殿さまの父だと名乗り出たとしても、得になるよりは損の方が多いでしょう。確かに畏れ多くも殿下の義父、舅であるという地位は誰もが羨むものです、ただ、中殿さまには既に領相大監というご立派な後ろ盾がおありだ。今更、私ごときがしゃしゃり出たら、あの御仁に睨まれるは必定、しかも周囲からは王妃の父の立場欲しさ、出世のために一度は捨てた娘の父親面をして、のこのこと出できた―、かように言われるのが関の山です」