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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第4章 発覚
 彼はもう左の手に月長石の指輪を填めている。セリョンも自分の左手を見た。やはり、彼とお揃いの指輪がそこにある。




 ムミョンがわずかに眼を眇めた。まるでセリョンの心の奥底まで見透かすかのような視線に、セリョンは眼のやり場に困ってしまう。



 ややあって、ムミョンが小さな息をついた。




「一つ訊いておきたいんだが」
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