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MILK&honey
第25章 「……最後まで、しよ?」
もー、やだ……。
「……卒業式、毎年寒いから……」
でも、しょうがない。
「風邪とか引いて、帰りなさいって言われたらやだなって思って、」
私の好きになった男の人は、私の好きな女の人でも有るんだもん……けど。
「……こんな風にさっさと制服脱がされちゃう事になるなんて、思ってなかったしっ!!」
ちょっとだけ、文句は言いたい。
「それは……ごめん……」
おとなしく謝ったから、許してあげても良いかなって思ったんだけど。
甘い顔を見せちゃだめって、考え直す。
「……ちゃんとご飯作って、二人で食べて、お風呂に入って、」
だって。
ヒカリさんでも、かーさんでも、光だよね?
私は彼女で、光は彼氏になったんだよね?
「下着もちゃんと……特別な、可愛いのに替えてっ……それから……って……思ってたのにっ……」
ばかみたいって、思うんだけど。
口に出したら涙が滲んで、最後の方は、声が震えた。
……そうだよ。
ちゃんと準備して来たんだよ?
なのに。
これから初めてを迎える彼女に、
「それ、ブルマー?」
「これ、ババシャツ?」
……って……あんまりじゃない……?
「え、うわっ?!わ、ごめんっ、わっ、わ!泣かねーで、るりっ!?」
包まっているお布団の上から、あわあわしてる重たい物に、急にぎゅむっと締め付けられた。

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