この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
MILK&honey
第18章 俺も、毎日、泣いてんだけど……?!

上はさすがに外して来たけど、下は、脱ぎ忘れてたなんて……!!
俺の、大馬鹿野郎!!るりちゃん居たら言い訳どーするつもりだったんだ!!
とは言えるりちゃんの前でズボン脱ぐ様なドキドキする状況なんか、ぜんっぜんやって来る気配すらねーけどな!!
単に靴下がムラサキってだけなら、かーさんって変わった趣味の人だねーそーなんだよアハハハハって、笑い合うだけで済むけどな!!多分!!
疲れ果てた俺は、手を洗ってリビングによろよろ歩いてって、ソファに座ってバッグの中の洗濯物を出そうとして……
……寝落ちした。
*
「……で、俺が寝てる間に、るりちゃん一回帰って来たみたいなんだよねー。起きたらもう居なくて……荷物とかも、無くてっ……そのあと、連絡取れなくなってっ……」
話してたら、またどんよりして来た。
「光さん?」
「……何、姫ちゃん……」
「お仕事で、ど派手な紫のガーター靴下、履くの?」
「あ゛」
朔を背もたれにして寄り掛かった姫ちゃんが、目をきょろんと見開いて、不思議そうにしている……。
しまった。
姫ちゃん居るのに、話しちゃったよ!!
「っと、姫ちゃんっ、」
「妃愛乃、それは」
焦る俺、慌てる朔。
そんな俺らに、構わずに。
「……そっかぁ……芸人さんって、大変なんだねー……」
姫ちゃんは、うんうん、と重々しく頷いた。

