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あなたからは逃げられない
第18章 ふたりへの制裁は...

どうしたんだろう。安心したら悲しくなってきちゃった…
でもその後すぐに私の身体が宙に浮いた。龍輝さんが私を抱えたからだ。
「帰るぞ」
「か、帰るの?仕事は?」
「葉月は今日休み。俺はその介助しないといけないから急遽休み。」
「何それっ!ふふふ」
「今日は帰ってゆっくりしよう。飯は俺が作るしお前は今日ゆっくりしててくれ。」
あんなことがあったから何もしたくないと思っていた。でも龍輝さんがやってくれるなら甘えようかな。
「うん。ありがとう。あれが食べたい!」
「あれか?分かった。作ってやるから。」
龍輝さんは内線で秘書課の控え室に電話し、今日はアポもないから家で仕事すると伝えると大河原さんに電話し会社の下にすぐ車を回してくれと電話した。
エントランスを龍輝さんと歩くと近くにいた社員たちが私たちを見ていた。そう言えば付き合ってることもバレちゃったし私が小鳥遊グループの娘ってこともバレたんだった。
急に恥ずかしくなり下を向いて歩くと龍輝さんが隣から声をかけてくれた。
「下を向くな。何もやましいことなんてないんだから。堂々としてればいい。」
彼を見ると笑顔で私を見て笑っていた。

