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あなたからは逃げられない
第13章 反抗期の弟の本音



『姉貴は全てを俺に押し付けたって思ってた。

でもそうじゃないってことですよね?』

「違うと思うよ。俺は彼女の強さも知ったから。

勉強も短大に行ってからも人一倍頑張っているし、親からの仕送りを使わず自分のバイト代で生活してる。」

『え?』

「会長達は知らないと思うけどね。
俺は彼女のすごいところだと思ってるよ。

だから陽介くんもよく考えてみて。
ご両親の想いが分かると今までやってきたことに感謝できるんじゃないかな?

会長は君の勉強などにお金は惜しみなく使ってきた。奥様は君が部活で朝早くてもちゃんとお弁当と朝ごはんも用意してくれたよね。
それは愛されてる証拠だよ。」


龍輝さんの言葉に陽介は声を詰まらせる。
そしてしばらく沈黙があった後に陽介は龍輝さんに謝っていた。


『俺姉貴にも謝るよ。

姉貴もいい人彼氏に持って幸せだろうね。』


陽介の言葉に涙が出てくる。グズっと鼻をすすると部屋の方から龍輝さんが顔を出してきてだってさ。と...



「陽介、ご飯食べる前にケーキ食べようよ。」

『...うん。姉貴悪かった。』

「ふふ。いいよ!そんな時期だよ!反抗期だ、反抗期!」


龍輝さんのおかけで陽介と普通に接することが出来感謝しかない。



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