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第8章 いつも助けてくれた人

宮本side



香菜は・・・。


前に有楽町のデパートのマネージャーの橋田にセクハラされた時と同じ・・・。


手を震わせ・・・。



何度も深呼吸して・・・。


「大丈夫・・・違うの・・・」


・・・・・・。


何が？


香菜を椅子ごと自分の方に向けさせ、香菜の顔を両手でギュッと触り・・・・。



「言って？？・・・俺は・・・全て受け止めるって言ったろ？？？」



香菜・・・。


ちゃんと言って・・・。



香菜は何度か瞬きをして・・・。



俺の手に自分の手を震わせながら重ね・・・・。



言ったんだ・・・。



「・・・された・・・・」


・・・・・・・。


ポロッと・・・涙が零れ・・・俺と香菜の手に落ちた・・・・。



え・・・。



何を・・・。



嘘だろ？？？



頭の中に・・・分かっているのにそれを受け入れたくない・・・そう思う気持ちが入り交ざって・・・・。



俺はジッと香菜を見つめた・・・。



香菜はもう一回口を開き・・・。



ボロボロ涙を溢し・・・。



「・・・襲われた・・・・」