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第5章 宿命

　よくある話ではある。れきとした後ろ盾を持たない王族が後見を得る場合、力のある上級両班の娘と結婚し、岳父の力を頼みとする。





　同時に、権力者もまた名ばかりとはいえ、王族との婚姻によって、名誉を得てより強い権力を手にする。特に父は王位継承権第一位の王族であった。父と縁続きになれば、いずれ王の外戚になれる可能性は限りなく高い。