この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第12章 幼い誓い
「いるんだ!?気になる人がっ!
誰?誰?誰? ねぇ!誰!?」
興味津々である
「い、いない‥いないよっ」
ユリアに催促され、アルは慌てて否定する。
気になるっ!‥こんな綺麗なアルを好きにさせる人なんてっ‥すっごい気になるっ
ユリアは自分の事のようにドキドキしていた。
「好きなのっ?その人のことっ?」
ユリアにジッと見つめられアルはとうとう観念した。
「わ、わからないっ…
ただ、すごく優しくしてくれて…
今まで生きるのに精一杯でそういう事ってなかったから…
でも、ここの人達はみんな優しい。
ちょっとクセの強い人もいるけど…。
みんなお互いの事を大事に思ってる人達ばかりだから…
だから、どんな意味の好きなのかまだ、わからないよ…」
うつ向き、お湯を掬いながらアルは答えに戸惑っていた。
「アル… そうだね!
まだ、アタシもわからないもん!
明日、楽しみだなっ」
ユリアはすっかり明るさを取り戻していた…

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


