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エロ小説を100冊読んでみた
第30章 しあわせな恋のはなし

登場人物は全員気持ちのいいキャラクターであり、悪人は出て来ません。
とはいえ、ヒロインとヒーローが中心なので脇役にはそれほどページが割かれていませんが、それでもヒロインの家族はとても素敵な感じだったし、中でもおませな妹は「ええ娘や」と頬が緩んでしまいました。
結婚して離れ離れになるのが寂しいと感じさせてくれるキャラとして、しっかりと役目を果たしているなあと、これも勉強になりました。
舞台設定はヨーロッパの架空の国、地方という趣き(ポーの小説が出て来るので時代は19世紀ぐらいでしょうか)で、あの時代を扱った少女小説の雰囲気が大切にされています。世界名作劇場的な……。これもまた地味なわけですげれども。
派手派手な舞台設定やキャラ立てに走りがちな作品群中でのそういう一作だとすれば、そういう大人しさ目立たなさがかえつてオリジナリティとなって輝くとでもいうような戦略? いや、きっと館先生がこういう世界観も大好きだっだけでしたーてのが真相なのかもしれませんが(笑
地味でゆったりして、起伏もなだらかなストーリーであるからこそ、逆に文章技巧の勉強の役に立ちそうな一冊だったと思いました。
エッチに関してはけっこうしっかりと行為が描かれていました。
しかし、クンニはあってもフェラはないんだな。他のティーンズラブではどうなんだろう?
【メモ】
ティーンズラブ新婚もの
三人称ヒロイン視点
※章の間にヒーローサイドの日記(一人称)が挟まる
最初のエッチ
……進行度22%
●学んだこと
・地味な展開でも文章技巧で読ませていくことはできる
・新婚ものでは避妊に関する気遣いなく生挿入を描ける、
・気持ちのいい人たちの登場する物語は読後感も気持ち良い
・TLの中でのフェラの位置づけは?
■目標達成まであと……70冊

