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第2章 プロローグ ② 適正検査

じっくりと窪みを眺めた崇が顔を寄せる・・
(ぁ、ぁ、ますみの腋、匂い、嗅がれるのっ・・？ 駄目ぇ、き、嫌われるぅ・・・・ぁ、はんっ・・)
崇の鼻息を窪みに感じて、身体を硬直させるますみ・・

モワッとした、生暖かい女の娘の肌の匂いが鼻を包んだ。
若い娘独特の、甘い、肌と肉の香ぐわかしい匂い・・

だが、ますみの甘さは格別だった・・
人一倍、ラクトンの分泌が優れているのだろう？ ピーチの如き果実の香りに、金木犀の様な花の香りが混じり合う。

そこに、アンモニアを思わせる、汗の匂いが合わさっていた。

一言で表現すれば、甘酸っぱいますみの体臭・・
忽ち、崇は陶然として、思わず鼻先を窪みに擦り付けた。

ヌチャッ・・崇の鼻先が粘液の感触を感じた。
(うっ、ううぅ・・す、酸っぱいっ・・な、何だぁ？)
ますみ自身も気付かぬうちに、滲み出た雌の歓喜の汁・・