この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
永遠の愛を奪って
第22章 プロポーズ

「どんなキスをしたんだって思われそうだけど……。そもそもバラしちゃダメでしょ。
仕事中に何をやっているんだって目で見られるよ」
「付き合ってるのはもうバレてるけど」
「最後の日だからって調子に乗っちゃダメ」
「相変わらず小春は真面目だなー。いつも頑張り過ぎてるから肩の力を抜くことを忘れちゃダメだぞ」
一緒に仕事をしたことがないまま離れてしまうけどなんだか先輩みたいだ。……一応、入社歴で言うと先輩だけど。
同じ場所で働く仲間としてアドバイスされるのもこれで最後なんだと思うと寂しくなる。
祐が転勤することはもう受け入れているというのにこれほどまで考えてしまうなんて……。
来週から自分がどうなるのか怖い。
「まだ機嫌が悪そうな顔をしてるけど、小春のモヤモヤは治った?
困った顔をしてると安心してデスクに戻れないんだけど」
「大丈夫。ありがとね。祐と仲直りできてスッキリした」
「だから喧嘩したつもりはないって。でも小春がスッキリしたならよかった。今夜は仲良く一緒に過ごそうな」

