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永遠の愛を奪って
第22章 プロポーズ

違うと思っていても確実に何の用事か予想した候補を減らすために聞いてみた。
すると、土嶋さんは何ともない顔でパンを小さくちぎってぱくぱくと食べ始める。
「わたしが電話を掛けても祐はもう出てくれないですよ。LOINEのメッセージも返してくれませんし。
優も昨日は祐に電話を掛けていませんので仕事以外の用事じゃないですか?」
聞いてもいないのに椿さんのことまで教えてくれて候補がまた一つ減って助かる。
そうなると親戚か学生時代の用事ということになる。仕事以外に急な用事があるようには見えなかったけど。
「白米さん以外の女の影もわたしが見た感じありませんからね。
祐が誰かと電話の内容を詳しく教えないからって変なことを考えないでくださいよ」
「わっ、分かってます。……っというかどうして土嶋さんはそれを知ってるんですか」
「知ってるって言うか、悩んでいるならそうとしか考えられないじゃないですか。
わたしにこんなくだらない質問をしてくるんですから」
「くだらないって……」

