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永遠の愛を奪って
第19章 溺愛とさよならの決心

「うんうん」と頷いているけど一体、何に納得しているんだろう。
もちろん、花が好きなことに間違いはないけれど……。
今まで友達や元カレに「花が好きだ」と言うと、地味だとか歳を取ってからにしたらとかいい加減なことばかり言われていたから認めてもらえるのは嬉しい。
棚の高さは低いから、布団を敷いて横になってからも飾った桔梗はしっかりと見える。
その視界の中には隣に寝る大好きな彼氏も入っていて、私にとってとても幸せな光景だった。
満足して横になっていると、祐が近づいてきて映っていた桔梗を遮ってくる。
でも見えなくてもいいと思うほど、優しいキスを何度かされてぎゅっと抱き寄せられた。
「オレ、小春の望んでることがもう少しで分かりそうな気がする」
「本当に?じゃあ、言ってみて」
「まだ自分の中で確信が持てないから言えないよ」
「いいじゃん。私は祐がどう思ってるのかも知りたいし」

