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君に熱視線゚
第32章 愛着
晴樹は切った後の携帯を見つめる‥
そして、夏目の番号を着信拒否すると電話帳から名前を削除した。
‥お前はもう諦めたんだろ?
今更ずるいこと言うなよっ―――!
晴樹だって切ないのは一緒‥
一度付き合うことが出来た夏目なら、元サヤにも案外あっさり収まるかもしれない‥
自分はどんなに頑張っても兄さん止まり‥
晴樹は夏目の電話に胸が締め付けられた。
こんなとこまで追ってきても先に進めないッ
唯一、側に居ることでしか幸せを味わえないのにっ!
夏目のこの行動が晴樹の想いをむやみに掻き立てる‥そして不安定にしていた。
「兄さん!電話誰だった?」
「ん‥間違い電話だった。
しつこいから着拒した。
番号出てもかけ直すなよ!!」
「わかった」
「じゃぁ、俺そろそろ帰るから。」
「あれ、兄さん帰るの?」
「あぁ‥」
「おばちゃんが泊まってけってさっ!もう、奥の部屋に布団準備してるよ。
明日も手伝ってくれるんでしょ?
どうせ、ホテルから通うなら泊まりなよ!
じゃなきゃまた、暑い思いしなきゃいけなくなるだょ」
「それもそうだな」

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