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君に熱視線゚
第32章 愛着
「暇っちゃー暇だけど…」
「よしっじゃあ遊んでやる!!
まず第1難関を突破せよ!んで、二階まで上がって
きたらお宝ゲットだぜ!!‥‥な!」
陸の呼びかけに海と空も窓から顔を覗かせる‥
よく見ると二人は頭に例のニャンだーマンマスクを被っていた
「第1難関?って‥」
難しい顔の夏目に陸は説明した‥
「玄関の鍵かかってないから“開けられたら”入ってこれるだろ?
じゃあ部屋で待ってるからな」
三つ子はそう言って窓から姿を消した
‥“開けられたら”って
夏目は戸惑いながら玄関の引き扉に手をかける‥
「‥くっ‥?!!
なんだコレっ?
開かねぇ!?」
夏目はビクともしない扉を必死で動かそうとしていた‥
‥くそ、確かに強烈な第1難関だ‥
暑い中、額に汗をにじませながら扉と格闘していた夏目の肩を誰かが叩く‥
‥ん?と振り向いた瞬間、夏目はステッキの先でほっぺたを指された
犯人は散歩から帰った豊作爺さんだった‥
「‥‥こんにちは‥」
「ホェッ!」
豊作爺さんは引っ掛ったな!‥とばかりに嬉しそうな笑みを溢す‥
そして、夏目に扉の前から退くように合図した‥

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