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君に熱視線゚
第29章 恋慕
「あぁー合宿もとうとう終わったなぁ‥
なんか、終わるとあっとゆう間って感じだな?」
「あぁ、明日っから思いっきり遊ぶぜ!」
「まぁ、どのみち、休み中も部活漬けだけどな」
合宿から帰りのバスの中、水泳部員達は夏休みの予定話しで盛り上がっていた
「夏目はなんか予定あんのか?なんか合宿中もえらい電話やメールしてたみたいだけど‥」
「いゃ、別に‥」
仲間がさりげなく夏目に探りを入れてくる‥
だが夏目はあっさり否定した‥
アキからはしきりに“会いたい”メールが送られてくる
だが夏目は中々その気になれなかった―――
‥家に帰ったら苗に電話して‥‥
あの時は自分自身がいっぱいいっぱいで‥
一方的に送ってしまった別れのメール‥
時間が経つにつれバカなことをしたと悔やんでしょうがなかった‥
別れた後から尚更好きになった‥
尚更に‥‥会いたいって…
そう想う自分がいる――
ただ‥
連絡するにも勇気がいる…
もし、苗がそっけなかったら‥‥
そう思うと怖くて掛けられない――
夏目はため息をつくと自分を抱きしめるようにバスの窓に寄りかかり目を閉じた

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