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君に熱視線゚
第29章 恋慕
晴樹はカウンターにへばるように抱きついて自分のグラスを眺める
‥この俺が好きな娘からの連絡を待ち侘びて、切ない想いするなんてな‥‥‥
晴樹はいつの間にか、苗に電話をかける為の理由を探していた‥
はなっから俺の負け‥
そんなのはわかってた‥
ただ、‥たまには苗から言って欲しい‥
元気?何してる?‥
会いたい‥‥‥
そのくらい、言ってくれてもいいんじゃないか?‥
理由のない電話をかけても苗はすぐ、電話を切るからな
‥困ったヤツだ
手に追えない‥‥‥
でも、大好きなんだよな
晴樹は想い人を浮かべ笑みを溢す
「ほら、ハル!
彼女が来たぞ‥‥」
「‥彼女?」
マスターの言葉に晴樹は顔を上げ扉の方に目を向けた‥
「晴樹!
電話入れてたのに出てくれないから‥
貴志に連絡したら、何か大変だったって聞いて‥
腕の傷治った!?ヤクザに撃たれたんだって?」
リエは晴樹を見かけるなりそう喋り続ける‥
‥ヤクザに撃たれたってか、貴志になんだけど
‥まぁ、アイツもヤクザだけどな
リエは晴樹のTシャツの袖から見える銃創に目を向け息を飲む‥

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