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君に熱視線゚
第10章 無敵伝説
「‥さすが夏の天気‥
本降りだね‥
(ぁ〜ぁ洗濯物が‥‥)
予報では夜遅くに降るって言ってたのに、よかったょ兄さんに乗せてもらって!
‥‥明日は上がるかなぁ…」
「明日は何があるんだ?」
苗の小さなボヤキが耳につき俺は質問した
「うん、明日街に出掛けるからさぁ‥‥‥
まぁ、映画観るだけだから雨でも構わないんだけど」
―――映画!?‥
苗のこの言葉に俺はとてつもなく胸騒ぎがしはじめる
「誰と行くんだ?」
「ん?
大ちゃんだょ!」
夏目‥‥
やっぱりそうか‥
「スッゴい観たかった映画なんだぁ、めちゃ楽しみだょ!!」
苗は俺の気持ちも知らずに上機嫌で車の外を眺め語っている
機嫌良く鼻歌を歌う苗を隣に俺は胸の痛みを無言で堪えるしかなかった
‥‥なんでだ‥
怒れる前に無償に辛い‥‥
微かに目頭が熱くなって視界がぼやける…
胸の痛みで体中に痺れが走った‥‥‥
数分後、車は苗の家に付き横付けしようとした俺に苗はしきりに車庫を勧めてくる

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