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舞い降りた天使
第15章 真実
その言葉で
巧くんは私から唇を離し
照れ臭そうに笑った
「勝手にごめん。
嫌なことはしないって言ったのにね。
俺の気持ちばっか押し付けて
ほんと、困るよな?」
「そんな、困ってなんかない」
「いや、いいんだ
俺、勘違いしてた(苦笑)
真穂が携帯捨てて
財布も持たずにここまで来てくれて…
真穂も俺と同じ気持ちなんだって
なんか勝手に思っちゃって
ごめんな?」
「違うの、そうじゃないの。
勘違いなんかじゃない。
私だって会いたかったの
ずっと忘れたことなんてなかった。
巧くんに会えて
嬉しいの…
でも…」
「でも?」
「怖いの」

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