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セイドレイ【完結】
第53章 落日

もう我慢の限界だったのだろう。
口火を切ったかのように、両隣りの男が亜美のカラダに一斉に手を伸ばす。
亜美にはそれが、スローモーションのように見えた。
助手席に座る酒井が、満足気な表情を浮かべてこちらを見ている気がした。
それは紛れもなく、あの夜に見た、ケダモノの形相だった。
すると間もなく、亜美の視界は遮られ、暗闇に包まれる。
左側に座っていた男が、どうやら目隠しを施したらしい。
間髪入れずに次は右側の男が、亜美の口にボールギャグの猿轡を装着した。
光と言葉を奪われた亜美は、聴覚と嗅覚がより研ぎ澄まされるのを感じていた。
どこへ向かうか知らない車に揺られ、その走行音と共に車内に充満する男達の汗の臭いが亜美の鼻を刺す。
若い男の臭いは、脂ぎった加齢臭を含む中高年のそれとはまた違った趣きがあった。
同年代の男達が放つその青臭いフェロモンを嗅ぎ、次第に荒らぐ息遣いを耳にしている間にも、亜美は小さく断続的なオーガズムを迎えていた。
そうこうしていると、両腕を後ろ手にされ、手錠が掛けられた。
逃げ出すことなど無いのに、少々大袈裟だと亜美は思う。
(だって私は…ここに還って来たんだから…)
「ゔっ…!?ゔゔぅぅっ…!!」
突如として陰部を襲う異物感に、亜美はボールギャグの隙間から唾液と共にくぐもった喘ぎ声を漏らした。
濡れに濡れた膣口をこじ開け、極太のイボ付きのバイブが捩じ込まれたのだ。
「おぉ…!すげぇや…こんなぶっといの丸飲みしてるっ…」
思わず、一人の男がそう声を漏らす。
自身のイチモツよりも遥かに太く長いバイブをいとも簡単に飲み込むその様子に圧倒されているようだ。
それを眺めていた酒井が、鼻で笑いながら口を挟む。
「…おいおい、お前らこんなことくらいでビビってんじゃねぇよ。これからはこの女の扱いにももっと慣れてもらわねぇとな。…いいかお前ら。こいつはそんじょそこらの女じゃねぇ。手を出した以上は覚悟しとけよ…?」
「…かっ、覚悟…?」
「…あぁ。本当のこいつを知ったら、もう元の生活には戻れねぇってことは覚悟しとけ。それとなぁ、これは遊びじゃねぇんだ。…そのことだけは忘れんなよ?」
酒井の意味深な発言に、男達は初めて動揺を見せる。
興奮と恐怖が同居する車内。
そんな男達と亜美を乗せた車は、目的地へ向かって走り続けたのだったーー。
口火を切ったかのように、両隣りの男が亜美のカラダに一斉に手を伸ばす。
亜美にはそれが、スローモーションのように見えた。
助手席に座る酒井が、満足気な表情を浮かべてこちらを見ている気がした。
それは紛れもなく、あの夜に見た、ケダモノの形相だった。
すると間もなく、亜美の視界は遮られ、暗闇に包まれる。
左側に座っていた男が、どうやら目隠しを施したらしい。
間髪入れずに次は右側の男が、亜美の口にボールギャグの猿轡を装着した。
光と言葉を奪われた亜美は、聴覚と嗅覚がより研ぎ澄まされるのを感じていた。
どこへ向かうか知らない車に揺られ、その走行音と共に車内に充満する男達の汗の臭いが亜美の鼻を刺す。
若い男の臭いは、脂ぎった加齢臭を含む中高年のそれとはまた違った趣きがあった。
同年代の男達が放つその青臭いフェロモンを嗅ぎ、次第に荒らぐ息遣いを耳にしている間にも、亜美は小さく断続的なオーガズムを迎えていた。
そうこうしていると、両腕を後ろ手にされ、手錠が掛けられた。
逃げ出すことなど無いのに、少々大袈裟だと亜美は思う。
(だって私は…ここに還って来たんだから…)
「ゔっ…!?ゔゔぅぅっ…!!」
突如として陰部を襲う異物感に、亜美はボールギャグの隙間から唾液と共にくぐもった喘ぎ声を漏らした。
濡れに濡れた膣口をこじ開け、極太のイボ付きのバイブが捩じ込まれたのだ。
「おぉ…!すげぇや…こんなぶっといの丸飲みしてるっ…」
思わず、一人の男がそう声を漏らす。
自身のイチモツよりも遥かに太く長いバイブをいとも簡単に飲み込むその様子に圧倒されているようだ。
それを眺めていた酒井が、鼻で笑いながら口を挟む。
「…おいおい、お前らこんなことくらいでビビってんじゃねぇよ。これからはこの女の扱いにももっと慣れてもらわねぇとな。…いいかお前ら。こいつはそんじょそこらの女じゃねぇ。手を出した以上は覚悟しとけよ…?」
「…かっ、覚悟…?」
「…あぁ。本当のこいつを知ったら、もう元の生活には戻れねぇってことは覚悟しとけ。それとなぁ、これは遊びじゃねぇんだ。…そのことだけは忘れんなよ?」
酒井の意味深な発言に、男達は初めて動揺を見せる。
興奮と恐怖が同居する車内。
そんな男達と亜美を乗せた車は、目的地へ向かって走り続けたのだったーー。

