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セイドレイ【完結】
第52章 親展
「うそぉ?...勿体ないなぁ。ますます信じられない...。もしかしておじさん好きなの?」

「...特に...そういう訳では...う~ん。あまり考えたこと無かったな...」

「ふむ...やっぱり不思議な子だね...。ねぇ...もし良かったら...さ。僕の愛人に...なってもらえませんか...?」

「愛...人?」

「そう...。一応、こんな僕でも妻と子が居て...まぁ家庭は冷め切ってるけど。もうしばらく誰の顔も見てないなぁ。はは。ダメ...かな?ダメだよね.....」

「いや、その...」

「ごめん。今のは忘れて。こうやってすぐ調子に乗るから、おっさんは嫌われるんだよなぁ...。分かっててもつい。まぁ僕なんて、愛人を囲えるような稼ぎも無いんだけど...なら言うなよ?って感じだよね。亜美ちゃんと1日に2回会えただけでも幸運だと思わなきゃ。今日で一生分の運使い果たしちゃったかな...ははは」

「あの...愛人って...何をするものなんでしょうか?」

「え...?そ、そうだなぁ。僕も言ってはみたものの...うん。例えば...エッチはもちろんするとして...ご飯食べに行ったり飲みに行ったりデートしたり...後は、たまに1泊2日で温泉旅行とかしたり...?」

「...そんなことまで...するんですね...」

「ん?そんなことまで?...うん。分かんないけど...あ、もちろん、お金は僕が出すよ?...なんかこう...エッチするだけって...僕はね?あくまで僕は...せっかくなら、そういう普通のこともしてみたいかなぁ、って...」

「普通...ですか...」

亜美は考える。
自分が本当に求めているのは何なのかということに。

この男とカラダを重ねることは、亜美自身が望んだこと。
しかしそれ以外のこととなると、途端に分からなくなる。

奇しくも、自分の処女を散らした男と同じ響きの名を持つこの男に、亜美は一体何を求めていて、そして相手も何を求めているのか。

『男』というものに、何を望んでいるのかーー。


「...あ、お話してたら、また勃ってきちゃった...ほら見て?今度はお口でしてもらっていい?亜美ちゃん...」

「あ...はい...」

亜美は布団に潜り込み、その肉棒を口に含んだーー。
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