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セイドレイ【完結】
第35章 空蝉
「生配信、て…まじで言ってんのか…?」

雅彦に急遽呼び出され実家に戻ってきた健一が、呆気に取られた様子でそう呟いた。

「あぁ…そのようだ…サイト上で告知が出ているのを慎二が気づいた」

先程、慎二が慌てて雅彦を呼び出した理由。
それは『セイドレイ』で『aminogosyujinsama_2』が、今夜の22時より生配信を行うという告知を見たからであった。

『セイドレイ』は、サイトを経由してライブ配信できる機能も備えており、視聴者はリアルタイムでコメントを書き込めるほか、『投げ銭』と言って配信者に金銭を贈ることができるシステムが取られていた。

『セイドレイ』はそのサーバーを海外に置いており、本来違法である無修正の動画で溢れかえる無法地帯と化していた。
度々問題にはなっているものの、未だに取り締まりの対象となること無く難を逃れ続けている。
そのため、金銭目的で女性配信者が自慰行為を生配信して視聴者からの投げ銭で荒稼ぎをしていたり、露出性癖のあるカップルがその性行為の様子を配信していたりもするのだ。

そんな生配信を、今夜ついに『aminogosyujinsama_2』が行うとの告知がされ、サイト上ではついにあの美少女の痴態を生で見ることができるのかと、歓喜の声が渦巻いていた。

しかも今夜行われるのは『プレミアム配信』と呼ばれる有料配信であり、金を支払った者だけがその配信を閲覧することができる。
一夜にしてどれだけの閲覧数を達成するのかと、始まる前から皆前のめりで興奮していたのだった。

これまでも『aminogosyujinsama_2』によって、その後の亜美の姿を目にしていた武田家の男達だったが、生配信となるとその趣はかなり違ってくる。

実際に、今現在の亜美の姿を、たとえ画面越しにでも見れるとなると、それにはそれ以上の意味があるように思えたのだ。
そして何より、これを企てたのが新堂ということになると、逆に見ないという選択肢は無いような気がした。

3人は慎二のPCをリビングへ移動し、少しでもそれが鮮明に見えるよう、映像出力を大型テレビのモニターへと繋いだ。

刻一刻と、22時の配信開始の時間が迫ってくる。

長いようで短い時間が過ぎて行った。

そして22時。

3人は画面の前で、配信が開始されるのを固唾を飲んで見守っていた。
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