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Maria
第1章 愛徳の祈り
『…お母さん…?』
俺の声なんて届かないほど
快楽に夢中な母親はただ淫だらに
恍惚の表情を浮かべ
知らない男の上で腰を振っていた。
…なんだ…主の言葉なんて
意味は無かったんだ…。
俺はただ漠然とその事実を受け入れ
救いを求め信じる事を諦めた。
『ジャック…?』
ふと声がして気が付くと
俺はカウンターに突っ伏して眠っていた。
『すまない…寝てしまっていた』
苦笑いしながらアンディを見る。
『帰ってゆっくり休め
明日も馬車馬の如く働かなきゃ
行けないからな!』
彼は笑いながら俺の背中を叩いた。
パブを出て家路を歩く。
街灯に寄り掛かる綺麗な女と目が合った。
『いくらだ?』
交渉し自宅に連れて帰ると
息を忘れるほどの快楽に身を任せた。

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