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魔法使いで紳士なヴァンパイア
第29章 言い訳
荒い息を整えながら俺は気付いた。
『メグ…』
『はぁ…なに…?』
『ティッシュないわ』
『はぁ!?』
結局ベトベトのままメグの家に
戻ってシャワーを浴びた。
『…ツカサ』
『ん?』
タオルで頭を拭いてもらいながら
タバコを吸っていた俺は返事をした。
『指輪…お母さんのじゃないでしょ』
まだ覚えてたんか…。
『兄貴の嫁のかも』
もうどーにでもなれ
『お兄さんいるの?』
『おるよ。甥っ子も』
『ふーん?』
『おかんと嫁仲良いから足に使われんねん』
適当に嘘をつく。
『…そうなんだ?』
『メグは俺を使うなよ』
またお得意の
どうとでも取れる発言をして
彼女にキスをすると俺は帰宅した。
結局誰の指輪だろう…

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