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ありがとうを君に…
第8章 別れ
夜、誠一にメールを送った
今度、外出許可をもらうので、外でゆっくり
話がしたいと。
誠一から「わかった」と短い返信がきた
次の日、日時を決め外出許可をもらう為
先生にお願いをした
「どうした?何かあったのか?大丈夫だから
話してみて」
いつもと同じ優しい先生、でも今日は心配
そうな顔をしている
昨日の電話の事、私が思った事、会って話そうと
している事、全て先生に話した
「ずっと辛かったな…きつかったな…」
私の頭に手を乗せ、ポンポンと撫でるように
手を滑らせる
その優しさに涙が溢れて零れ落ちる
忙しいはずなのに、そばに居てくれる先生
私が泣き止むまで背中をさすってくれていた
嬉しかった
このままずっと傍に居てくれたら
って思ってしまう、ダメな私
泣き止んだ私を見て
「あとでまた来るから!」
と言い、先生は部屋を出て行った

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