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ありがとうを君に…
第7章 出会い
「気分悪くなったら、手を挙げて教えてください」
と、スタッフの人に言われながら寝かされた
どれくらいの時間だったか、よく覚えていない
撮影が終わりCT室から出ると、先生が笑いながら
待っていた
「脳に異常はないからね、安心してください
取敢えず入院しましょう、今から準備しますから」
今、入院って言ったよね…
夢じゃないよね…
やっと、やっと…本当に入院出来るんだね、私
いきなりめまいに襲われたあの日から、1週間が
経っていた
入院する事が決まり、先ずは点滴をする事に…
夕食が出たけどあまり食べられない、さすがに
急には無理だ
結局、夜、少し食べたものは吐いてしまった
今まであまり頼る事をしなかった私、夜、トイレに
行きたくなっても看護師さんを呼ぶ事が出来な
かった
一人、点滴スタンドにつかまりトイレに行くが
フラフラ…
途中、看護師さんに見つかり
「大野さん、一人で歩いちゃダメーッ!」
倒れたら危ないから、必ずナースコールをして
くださいと言われた

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