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ありがとうを君に…
第5章 失うもの
「お願いやめて…こんなの嫌だ!」
「はっ?太一ならいいのかよ」
「だから違う、そんなんじゃない…太一君は
彩の友達なの」
「だから?」
「だから、何も関係ないの…」
「そんなん、知るかよ」
両手を頭の上にあげ、左手で押さえつけると
私の上には、誠一の体が乗った状態で
全く動けない…
私の唇に、誠一は自分の唇を荒々しく押し付ける
ように重ねてきた
唇をペロッと舐めると、ニヤッと妖しく笑い
無理やりこじ開け、中を誠一の舌が暴れだす
嫌だ… 嫌だ…
でも、唇を塞がれて声が出せない
右手で左胸を揉みだし、突起を指先でいじり
始める
ビクッとなる私を見て、誠一の右の口角が
少し上がるのがわかった
「フフッ」と笑い、妖しい顔つきを見せながら
「ねぇ…もしかして気持ちいいの?感じてるの?」
意地悪に聞いてくる
顔を横に振り続けるが、まともに見てくれない…

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