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ありがとうを君に…
第3章 結婚
「彩、実はね…今、結婚の話が出ていて、
まだ日取りとかは全然決めてないんだけど、
そんな話してるって事、彩に
言っておきたくて」
「そうなんだ!…そんな事なら、私もさ、ひーに
話したい事ある」
ビクッ…
彩が私の事、仁実じゃなく、ひーと呼ぶ時はいつも
真面目な、真剣な話をする時だ
「えっ…何、何、、、何かあった?」
ちょっと怖い…
「あのさ、ひーは本当に大野の事好き?」
「えっ…どうして?」
「私さ、ひーが苦労する気がして…
ちょっと引っかかってる事ある」
「誠一に問題あるの?遊び人ではなかったけど?」
「違う違う…んっ?違うって言えるのか
わかんないけど、私ら同じ中学で、
地元じゃん!だから、噂だったり
目にしたりとか、色々多くない?
それでね…
大野ん家、家族がすっごい仲良しなんだって、それが
異常なほど…大野にはお姉ちゃんいるらしいけど、
お母さんとお姉ちゃんがすごく仲良しで、、、」
「でもそれって、いい事なんじゃないの?」

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