この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ありがとうを君に…
第12章 あれから…
先生と別れた日から、私の周りは少しずつ
変わっていった
携帯はすぐ解約し、他社に変えた
ずっと申し込みをしていた市営住宅に入れる事に
なり、それまで住んでいたアパートから引越し
する事になった
そこは、母子家庭や高齢者優先の住宅で、家賃が
収入に合わせて決まるシステムの住宅だ
私達のような低収入層の人間には本当に有難く
助かっている
母は高齢で年金収入のみ
そして、私は離婚後お世話になったコンビニで
今もまだ働かせてもらっている
妊娠がわかった時も、体の事を気にしてくれ
辞めずに長期の休みという事で処理してくれた
本当に感謝してもしきれないほど、よくして
もらっている
何より私にとって一番幸せな事…それは愛しい息子
倖太の誕生だった、もうすぐ6歳になる
倖太には、父親は生まれる前に亡くなったんだよと
教えている…
会える事のない父親の事教えても倖太が可哀想な
だけだ…

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


