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もっと夢を見ていたい
第7章 20
そのままずんずん歩いていく。
まぁたまにはいいか
そう思って楽しむ事にした。
観覧車に乗り込み
ぼんやりと外を眺める。
いつの間にか日は落ちていて
キラキラと車のライトが光っている。
『結は彼氏おんの?』
『え?今更?』
『聞いてなかったと思って』
『居らへんよ』
『作らんの?』
『う〜ん。まぁ縁があれば…』
そう言って言葉を濁した。
『気になってたんやけどさ
結タトゥ入れてんねんな』
そう言って私の左手を取る。
『あぁ。若き日の思い出』
笑って誤魔化す。
『ふぅん?』
そう言ってレンは腕時計を外した。
『こらっ』
腕時計を返して貰おうと手を伸ばした。

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