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もっと夢を見ていたい
第6章 18
髪の色も服も私だ。
『……。』
『…だんまり?』
彼は私を睨み付ける。
言い訳が思い付かない。
『なんか言えや』
地を這うような低い声。
彼はすっと立ち上がる。
『やっ…!』
何処も行かないで!身勝手な思考
そのまま彼は
テーブルを蹴り飛ばす。
灰皿が落ちラグの上を散らかす灰と吸殻
『お前…俺のこともう嫌いなん?』
『そんな事ない!好き!』
自分の行動の矛盾に気が付いた時には
彼の大きな手が私の頬を殴っていた。
バチーンっ
耳がキーンとする。
歯で唇を噛んでしまった。
痛い…ブチって音したやん…鉄臭い…
反省の色などない頭の中。
熱くなった頬に手を添える。

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