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もっと夢を見ていたい
第15章 22(3
そこに入ってきた男。
『遅れてごめんー』
『おう、待ってたでサトシ!』
彼はそう言うとサトシを座らせる。
サトシは少し驚いた顔で私を見た。
それでもレンとサトシは私を放って
話し始めた。
お互いの店の事。客の事。
流行りのデザイン。
男ウケ。女ウケ。
時々私に話を振りながら
ただ酒を飲み語り合う。
私もアルコールが進む。
緊張が少し緩み始める。
それでも警戒した。
何故?何に?
その時はまだ分からなかった。
『結、ちょっとトイレ行ってくるな?』
『待って…!』
『トイレにまで着いてくるんか?』
彼は笑いながら頭を撫で
1人でトイレに向かった。
いつもなら絶対1人にさせないのに。
彼もかなり飲んでいたから
酔ってしまったんだろう。

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