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もっと夢を見ていたい
第14章 22(2
褒められて喜ぶ私。
『ペアアクセでも買いに行くか』
彼はそう言って路地に入っていく。
こんなとこに店があるの…?
ビルの隙間を縫うように歩く。
彼は扉を開け入っていった。
『よー!レン!新作入ってるで』
そんな声がして思わず顔をあげた。
目が合う。
過去が蘇る。
でも声は出せない。
繋いだ手に汗をかいてしまう。
相手は私に気付いた。
『…レン彼女?』
聞かないで
『そやでー。結って言うねん』
何も喋らないで
『どうも』
相手は作った笑顔を私に向ける。
『結…友達のサトシ』
知ってるよ。そんな事。
『こんにちわ』
私が挨拶をすると
何とも言えない表情をした。

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