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ROCKな彼女
第6章 Emotion
『ヘタレでええわ…。』
ヤケになって軽く拗ねる僕
そんな僕を見てアツシは笑いながら
『お前、ナツに似て来てるんちゃう?』
そう言った。
『…?似てへんよ。僕はあんなに…』
続けたい言葉は飲み込んだ。
僕は怖がりでヘタレなんだ…。
完全に俯いたまま項垂れる僕。
するとまたカラン…と音がした。
『…ごめんね?』
聞きなれた声に聞きたくない言葉
何に謝ってるん?
何でここに居てるん?
何でそんな泣きそうな顔してるん?
『シュージ…』
彼女は僕のそばに来た。
『ごめん。
あんなんただのフリやし
ホンマになんかキスしてへんよ?』
彼女はそう言うけど
『だから何やねん。
僕とナツさんはただの同居人やん。
ナツさんの仕事見れて勉強になったわ。』
彼女が伝えたいはずの言葉を拒絶する。

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