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ROCKな彼女
第21章 Bond
完成した絵は家に帰るまで
二人とも秘密にした。
ペアリングが光る指を絡めて
ゆっくり歩く。
『後悔するんちゃう?』
そう言って
声を落とす彼女を見下ろすと、
何やら達成感で満ち溢れていた。
声と表情バラバラですよ。
彼女の頭をクシャッと撫でて
僕は
『ナツの傷やから
後悔なんかせぇへんよ』
そう笑った。
少しずつ
歪んだ愛に染まってく。
それでも僕は君を愛してる。
ただそれだけ。
彼女は軽い足取りで僕の手を引っ張る
『早くシュージのん見たい!』
そういって家へと急ごうとする。
『僕もナツのん見たい』
ニヤニヤと彼女を見れば
頬を赤らめる。
『何照れとんねん』
そう茶化して歩く。

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