この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ROCKな彼女
第10章 Smoking
自動ドアが開くたび
ザーザーっと
耳障りな音がする。
『雨酷いな〜』
うんざりした顔で外を見る堤くん。
僕は内心傘持ってくれば良かった…
と後悔していた。
彼女はこんな日に限って
買い物に来ない。
自由気ままな社長業
彼女は家に
引きこもっているのかもしれない。
そう思うと少しだけ腹が立つ。
『市原くんもう上がっていいよ〜』
店長の柔らかな声がする。
一体この人はいつ休んでいるんだ。
それでも僕は家に帰る事を優先する。
『お疲れ様でした〜』
走って家を目指す。
ぐしょぐしょのままエントランスを抜け
エレベーターを呼ぶと
エレベーターの床も何やら濡れていた。
傘を持っていても
これでは足元は濡れてしまう。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


