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第21章 結婚式＆新婚旅行

私はまりあの手をブンブン振りながら
正人にまりあを紹介した。


「正人、彼女はまりあね。私のいとこ。」

「いとこーー？！！」

「うるさいなぁ…
それでまりあ？この人か私の旦那さんの正人ね。」

『よろしくね。』


まりあは余裕の表情なのに対して
正人は青白い顔をしながら私を手だけで呼んだ。

「お前のいとこにあんな有名人いるって
俺は聞いてないんだけど？」

「うん。だって言ってないもん。」

そう。私は昔っからの友達の瑞穂にしか言ってない。
こっちに帰ってきた時に騒がれると嫌だからって
周りには言わないでと言われていた。


LINEではやり取りしていたけど
正人にも話してはなかった。


「何か衝撃的なこと過ぎて仕事が手につきそうにない。
今日は俺もさっさと帰ろう．．．」

「あーーーー！！！！
仕事で思い出した…書類しなきゃ…」

私は正人にマリアの相手を頼んで
営業部に戻り書類を始める。

すると隣で林くんが
『モデルのMariaめっちゃ綺麗でした！
係長も見ました？同じ人間とは思えないくらい
めちゃくちゃ足長かったー！』

デスクのチェアに座りながら足を見る。
いとこだから全部違うと独り言．．．