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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第3章 愛する男の正体~再会~
 オクチョンは決めた。後宮を出るのだ。どうせ何年いても、不当な扱いを受けねばならないのなら、今の中にさっさと出てゆくべきだろう。





 流石に大王大妃も今度の件について庇うことはできなかった。殿舎に辿り着いた時、オクチョン、ミニョン共に無残な姿となっていた。それでも無抵抗だったミニョンは多少、衣服が汚れている程度で済んでいたが、オクチョンときたら女官の制服はあちこち引き裂かれ、顔だけでなく身体中にアザができていた。
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