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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第3章 愛する男の正体~再会~
―見かけない顔だわ。




 オクチョンは怪訝に思った。少なくとも大王大妃殿の女官でないのは確かだ。






 国王の眼に止まっても不思議ではない―と思うくらいの美女だった。上背もあり、すらりとした立ち姿も絵になる。しかし、どことなく眼許があのセギョンに似ている。彼女たちを見かけたときからの嫌な予感は更に高まった。
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