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愛おしいキミに極甘な林檎を
第24章 離れ離れと深まる絆

明日も仕事だから、とにかく今は休みたい……。
課長と同じ部屋に入ってから荷物を置いてすぐにベッドに横たわった。
時より目を開けて課長を警戒しながら休む。
お酒は飲んでいたけどそこまで酔っている感じではなさそうだし、襲ってくる気配は感じられない。
テレビの電源も点けずにまだ仕事関連の資料を眺めている。
大変そうだなっと見ていると急に目が合った。
焦る私を見つめてくる課長はまだ余裕のある笑みを浮かべていた。
「初めての出張は疲れたか?」
「疲れました。でも普段しない仕事だったので新鮮でしたよ」
「よく頑張ったな。肩でも揉んでやろうか?」
「気持ちだけ受け取っておきます」
「そうか……。まだオレは避けられているんだな……」

