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第21章 アナタを愛シテ逆らえない

それでは美味しい物を食べれなくなる。


「だめです！私はソラ先輩と二人っきりがいいんです」

「可愛いね。でも瀬戸内さんがこっちに来たよ」



眉間にしわを寄せながら理人さんがきたけど、私はソラ先輩の腕を掴んでいた手を離さなかった。


「おはようございます。朝からベタベタして暑苦しい方々ですね」



「理人さんは今日も見張るんですか」


「千十郎様に報告しないといけませんので。……ですが、イチャつくところを一日中見せられるのは疲れるので写真を撮るくらいにしておきます」


「はいはい。写真を撮らせればいいんですね」


そう言ってポケットからスマホを取り出してジト目をしている私にカメラを向けてくる。


写真にソラ先輩が写らないようにするために少し離れると後ろから課長がやって来た。


「おはよう。今日は天気がいいな」