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愛おしいキミに極甘な林檎を
第65章 番外編:Totus tuus

「一応、私なりには気をつけているつもりですけど……」
今まで色々あったけど私の不注意のせいで迷惑を掛けていることがたくさんあるから反省している。
「何か大きな事件があってからでは遅いんですよ。大変なことが起きてしまっている今はもう遅いと思いますが……。お二人にこれ以上被害があると思うと僕は……」
でも理人さんがここまで心配してくれるなんて意外だった。
口煩く言ってくるけれど、それは本当に心配してくれているからであって、私とソラ先輩のことを守りたいと思ってくれているんだろう。
理人さんにはこれからも迷惑を掛けてしまいそうだ。
「大丈夫です!どんなに大変な時でもなんとかなります!」
料理を置いていないスペースに手を伸ばした私はソラ先輩の手を掴んで重ねた。
そしてその上に理人さんの手を重ねて円陣を組み、二人の顔を交互に見る。

