この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛おしいキミに極甘な林檎を
第54章 想いと青春の絆

「もちろん。見ていれば分かると思うけど」
顔を上げてからソラ先輩の方にチラッと視線を向けると、自然と目が合って二人で微笑んだ。
どんなに結婚を反対されても一番愛している人に変わりない。
これからどうなるか分からないけど、どうなっても一番であることは変わらないはずだ。
「安心した。これがきっかけで婚約を破棄するなんてことになって欲しくねえと思ってたから」
「流されるつもりはないよ。寧ろ、この情報を流した人はこれが狙いだろうから流されたくないね」
「厄介な同僚に引っ掛かったもんだな。とりあえず、塑羅緒と一緒にいると風子が婚約者だってバレるってわけか……。この件が落ち着くまで別行動するしかないんじゃね?」

