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愛おしいキミに極甘な林檎を
第48章 大切なキミの笑顔



ベッドに倒されるまで一瞬のことで状況に追いつけない中、冷静な口調で放った言葉はこれだった。


凍ったような瞳で私を見てくる新くんを目の前にして、互いの下半身が触れていることを知る。


じわじわとこの状況を理解していった私は身体中が冷たくなるような鼓動を感じていた。


息をするのでさえも忘れてしまう。



「他の男の部屋に上がり込むなんて軽い女……」



「そっ、それとこれは違います。私は新くんが寒いままじゃ可哀想だと思ったから」


「優しいとボクのような男に付け込まれますよ。それに入ったのに違いはないじゃないですか……」



「用事は済んだので帰らせてください」


「お姉さん……、こんなことをされても怯えないんですね……」


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